【Kirraのチューブライド】グリーンルームを抜けた後に膨らんだチューブの中での、「轟音と暴風」
チューブライドの夢
ピークがちょうど入って来て、ぼくよりも奥にいたやつがチャージしようとしていたが、そいつは波に追いついてなかった。
だからぼくは、「やつをけん制」しつつ、しかし遠慮なくこの波は自分のだって思いっきりチャージしてやった。
テイクオフはスムーズで、スーパーイージーだった。
どでかいうねりに押されてボードが走り出してから、浮き上がろうとするボードを両手でしっかり押さえつけた。
波はホレ上がって来てなかったので、そのまま普通のリズムでスタンドアップ。
これが速い波だってのは分かってたから、ボトムに深く下りすぎないようにだけ気を付けて、しかしパワーゾーンもしっかりと欲しかったので、そこだけは気をつかってファーストセクションに入った。
リップはまだ、巻いてこなかった。
ウォールがせり上がって来てたのだが、レールを入れ波に合わせてトップスピードに乗った。
このファーストセクションをスムーズに抜けてないと、その先で他の奴に前乗りされちゃうからね。
それに加えて、リラックスして余裕を見せておくのも大事。
チューブライドの始まり
それからすぐだった。
一気にリップが巻いてきて、一瞬でチューブイン。
身体がすっぽり入って、水しぶきを感じていたのは右のほほの部分だけ。
ぼくの身体は完全に、チューブの中に入っていた。
そしてそのままバレルの中を走って、かなりスムーズに長い距離を走っていたのは間違いない。
絶対にイケると思った。
どこまで進めば抜けれるのかはわからなかったのだが、まったく転ぶ気がしなかったのだ。
そして次の瞬間、バレルの色が茶色に変わり始めたと同時に、チューブの中が大きく膨らんだ。
信じられないことに、入り始めたときよりも、もっともっと大きなチューブになったんだ。
そこは完全に外の世界から遮断され、チューブの中独特の生暖かい空気が立ち込めていた。
そして、
ごおおおん!ばばばーん!
とゆう感じで、轟音と共に爆風が吹き荒れているとゆう、ものすごい世界がそこにあったのだ。
こんな経験は、初めてだった。
チューブの中にすっぽり入り、ずっと走っているとそのうち明るさも少しずつ失われていって、まるで洞窟みたいな雰囲気、といえばわかりやすいかも。
そしてなんとなく、「あぁこれで終わりかも」って思ってしまったんだ。
そしたら、思いっきりワイプアウトしてしまったとゆうわけ。
ワイプアウトする瞬間にも、意外と冷静にまだ続いていたチューブの中を見ていたんだけど、大量の水が渦巻いていてどす黒い世界だったね。
かなりすごかった。
もう怖くない
ワイプアウトは思ったよりも激しくて、水の塊とその圧が思いっきりぼくの身体を押さえつけていて、なかなか水面に上がれなかったんだ。
音も衝撃も激しかったし、ボードが折れちゃったかもって思ったくらい。
けどボードは無傷だった。
ちょっと前までは怖いと思っていたチューブライド。
今朝のキラは、4ftくらいのクリーンコンディション。
流れは強くなかった。
これぐらいならぼくも行けるとゆう確信ができた。
サーファーとして、ちょっとは成長したのかもしれない。
ちなみに使ったボードは、Stretch Donnyの6'2。
デカ波用なのでクロスが多め。
だからちょっとズッシリしていて、だからキラの速い波でもブレることなく乗っていけた。
さてもうしばらくいい波が続きそうなゴールドコースト。
明日もいい波乗れるかな。
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