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5月, 2016の投稿を表示しています

思い出せば心優し。

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あれはたしか1992年頃のことだった。 その当時、ぼくの家から歩いてすぐのところに「洋服の青山」がオープンした。 友達との間でタートルネックのセーターが流行っていたのがちょうどその時。 新聞の折り込みに入ってた青山の広告には、タートルネックのセーターが確か500円と出ていた。 うちは親に頼んでも買ってもらえる環境でもなかったので、なんとか自分でお金を用意した。 って言っても親の財布からネコババしたのが事実なのだが。。。(笑) まぁとにかくぼくはどうしてもタートルネックが欲しくて、新しくオープンした洋服の青山に入って行った。まだ子供だったぼくにはお洋服屋さんに入って行くとゆうのが意外と勇気がいるもんで、肌寒い季節だったのに汗だくになってた。緊張していた。 思い切って何かをしてみる時って、この頃からすでに一人行動だったなぁっていま改めて思い出してちょっと笑えた。   そしてお目当てのタートルネックを手に持ってレジに行った。 500円だと思ってたのに515円になってビックリ! ぼくの持ち金はちょっと足りなかったのだ、消費税の分、ほんの15円。 レジをやってくれたおねぇさん店員は「ポケットに20円とか入ってない?」とか言ってきたけど、持ってなかった。恥ずかしかったから一応探すふりはしたけど。。。 ただでさえ人見知りなのにこの状況は、ぼくにはいっぱいいっぱいでどうしたらいいのか分からず、恥ずかしい気持ちでいっぱいだった。 顔が真っ赤になって焦った。おねぇさんもどうしようか、といった感じだった。 「お金を持って戻ってきます」と家に戻ろうと思ってたら、そう言いかけたときに違う店員のおにぃさんが駆け寄って来た。 状況を把握したおにぃさん店員。 すぐにおねぇさんの「やっさしぃ~♬」とゆう声が。 みるとおにぃさん店員が自分の財布から小銭を出してくれていた。 「もうこれで大丈夫よ」と言ってタートルネックは袋に包まれてぼくの手に渡された。 あまりにもテンパり過ぎて、「ありがとうございました」とだけしか言えなかったが、その帰り道はタートルネックを買えた事よりも、おにぃさんの優しさが嬉しかった。 人生の色んな場面でたくさんの優しさに触れてきたが、これはベスト3に入る思い出である。

マシンシェイプのサーフボード、ハンドシェイプのクラフトボード

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大手のメーカーサーフボードはマシンシェイプで作られている。常に正しいサイズのボードが大量に生産できるとゆう点がすごく素晴らしいと思う。 そんな中、古いボードを見ていると元々はシェーパーの思いがたっぷり込められた クラフトアート だとゆう事に気づかされる。 そしてハンドシェープでやっているクラフトマンたちも、まだまだ沢山存在しているのだ。 Currumbinにある Surf world とゆう博物館には、サーフボードのルーツとなる板切れのようなものから、コンテストで活躍した歴代のヒーローたちのサーフボードが丁寧に保管され展示されている。 シェーンホランが乗ったMcCoyボードや、アランバーンが最後にシェープしたボードなどを見ることができるが、どれもマシンで大量生産されるサーフボードとは全然違ったオーラを感じることができる。 この博物館はカランビンサンクチュアリーの目の前にあり、朝の10時から夕方の5時までドアが開いており、入館料の10ドルは施設の維持費として使われている。 波の無い日にプラット足を運んでみるといいだろう。 ぼくの友人でシェーパーをやってるシェーンルークはハンドシェープのクラフトマンだ。 RocketAce Eco-surfbordのファクトリーに遊びに行くと、ここでも色んなサーフボードに出会うことができる。 シェーンルークが削ったボードを始め、レストア中のビンテージボード、それにリペアを請け負ってるとゆうこともあって、最新のFirewireやDHDなんかも置いてあったりする。 そこでぼくが気になったサーフボードが、古いサーフムービーに出てくるようなビンテージボード。 フィンがグラスオンフィンで、(ぼくがサーフィン始めた頃もオンフィンばかりだったがいつの間にか見かけなくなったな)リーシュカップがブリッジタイプのボードから飛び出てるタイプのもの。 今まで乗って来たサーフボードとの大きな違いを見つけたぼくは衝撃を受けた。だってフィンもリーシュカップもシェーパーによって作られているので、100%クラフトボードと呼べるものがそこにあったからだ。 だって今どきのボードなんてフィンすら別で購入する必要があるし、それにフィンカップもリーシュカップも専門のメーカーが作ったやつをはめ込んでるだけじ

【ゴールドコーストで働く】ついにシェフの資格ゲットまであともう少し。 ~Certificate III in Commercial Cookery ~

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去年から会社のサポートを受けて、オーストラリアにおいて必要なサティフィーケートを取得するための勉強をさせてもらっている。 本当にありがたい事で、シェフとしての仕事を与えてもらいながらも他のシェフと同じように給料ももらえて、本来は見習いシェフがやるべき勉強をさせてもらってるのだ。 本当に感謝しなければいけないことだと思っている。 働きながら勉強するのが、こんなに大変だとは思わなかった。 時間が上手く取れないし、元々ぼくには勉強する習慣が身に付いてないからすぐに集中力が切れてしまう。 若い頃にサボってた分のしわ寄せが、今やって来てるんだろうなぁ。 一緒に働いているシェフはみんな、Certificate III in Commercial Cookeryを持っていて必要性の高い資格と聞かされていたのだが、実はそうでもないらしいとゆうことを学校の先生から言われてビックリした。 シェフとして採用されるかどうかは、そこのオーナーや会社次第らしいので、この資格があれば将来安泰ってこともないようなのだ。 ちょっとぬるま湯にでも浸かってやろうかなと企んでたのに、がんばらなあかんってゆうことなんだろうな。 まぁ当たり前だけど、常に精進するスタンスを崩さないのがベストなんだろうな。 途中で何度も勉強するのがめんどくさくなって止めちゃおうと思った事もあったけど、あと少しのところまで来てるので、最後までやってみようと思う。 ぼくは英語力にも自信がないし、料理のスキルもまだまだしょぼいので、この取得への努力が少しでも自信に繋げちゃおうかななんてね。 そして次へのステップアップの時に、ちょっとは役に立つかもしれないとゆう事を期待して、投げ出さないでおこう!っと密かに燃え上がっている今日この頃である。

【ゴールドコーストで働く】ぼくはシェフ。インド人のオムレツへの執念でやられっぱなしだ。

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職場での事、朝食バッフェで目玉焼きステーションに立っていると相当なプレシャーが掛かる。一度で約20個の目玉焼きを作り、休みなく頑張ってもやはりお客さんが取っていくスピードの方が早いのだ。たかが目玉焼きといえど必死なのである。 今はハイシーズンなのかインド人がやたらやってくる。それも30人とか80人とかの団体でやって来て、どんどん料理かっさらって行くのだ。作る方はとても追いつけたもんではないのだ。 彼らは完全に火が通った卵しか食べないので、半熟に焼いた目玉焼きを嫌がる。だからしょっちゅう「両面焼きをくれ!」と要求されちょっと大変になる。だってそんな事言って来るのって一人や二人じゃないから。 さらに彼らの好物はオムレツである。うちのバッフェでは一つ一つ作ってる暇はないので、残念ながら毎回お断り致しておるのだ。 しかしインドのオムレツは、作るのがそんなに難しいもんでもなかったりする。 日本人なら誰もがワクワクするあのフワフワ半熟のオムレツじゃなくて、玉ねぎや、唐辛子、パクチーを入れてぺったんこに焼いた卵焼きが彼らの言う「オムレツ」なのである。 ぼくも毎朝断り続けるのを心苦しく思ったりするので、会社が許可してくれるなら作らせてもらいたいと思っているのだ。 と、今は家にいるからそんな事を言ってるぼくだが、目玉焼きを焼いている最中に(お客さんに対して後ろを向いて作ってる)インド人が20人ぐらい群がってる気配を感じるときは、恐怖さえ覚えてしまう。 彼らは「ハロー?」と呼び掛けてくるのだが、そんな時は聞こえないふりをしているのだ。だって振り向いたら次々に注文を言って来るし、オムレツも断らなきゃいけない。ちょっとした戦いなのだ。 何人もの声の「ハロー!ハロー!」が聞こえてきてもその言葉自体が分からないふりである。きっとあれはヒンディー語であって英語では無いんだと。 するとその中の一人が突然「エクスキューズミー?」と言ってきた。さすがに英語で言われると反応しない訳にはいかないので笑顔で振り返って対応をした。すると周りのインド人は驚いた表情で「これだ!」と言わんばかりに皆が皆「エクスキューズミー!エクスキューズミー!エクスキューズミー!」と言い始め途端に戦場と化してしまった。 インド人が正しい英語を覚えた瞬間である(笑) し

インド人がオーストラリアで、街を創ろうとしているよ。

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もうどこに行ってもインド人を見かけない日はないとゆうくらい、ゴールドコーストはインド人で溢れている。 ぼくが働くホテルには、インドの猛暑から逃れて毎日大量のインド人がやって来ているのだ。 そのほとんどが富裕層だからなのか、なにかとワガママが多くて少し煙たい存在でもあるのだ。 しかしかなり大口のお客さんなので、会社的にはハイハイと言う事を聞いてとにかくご贔屓にしてもらおうと必死だ。 直接相手にしなきゃいけない現場で働くスタッフには、たまったもんじゃない。 ぼくが大変な目に合ってるのが、「朝食にインディアンフードを加えなきゃいけない」とゆうところだ。 作れる作れないの問題じゃなく、仕事の量が増えることが問題なのだ。 しかし会社からの労働時間数に対するプレッシャーは、弱まることを知らない。 困ったもんである。 インド人は恐るべしだ。 彼らの多くはベジタリアンなので、うちのホテルの朝食バッフェを食べようと思ったらチョイスが少ないのが現実だ。 豪に入ったら豪に従えとはよく言うが、彼らは彼らの食文化をしっかり持ち込み、ホテル側にもそれを要求する。 豪には従わせる姿勢を決して崩さないのだ。 インド人の中でもかなりハイクラスの団体になると、専属シェフまで連れてきてホテルのキッチンを使い、自分たち専用のご飯を作らせるのだ。 そしてケアンズ、シドニー、メルボルンなどの都市を周っていく際もシェフだけは絶対に連れて回るとゆうのだから、食に対するこだわりが半端じゃないことがうかがえる。 先日ニュースを見ていたら、メルボルン郊外にある未開発地域をインド人が開発して街を創ろうとしているのだそうだ。 本当のインディアンフードが食べられるレストラン街を中心に、インド食料品店からインド映画館、インドショッピングセンターを建ててその周りを囲むように住宅街にするとゆう。 そしてそこには大きなタージマハールを建設し、まるでリトルインディアのような街を創ろうとしているのだ。 「祖国を離れてオーストラリアで暮らし、ここでの文化や食事に馴染めないものが多いので、何世代モノが安心して暮らせる街を建設するのだ」とインド人の開発者は話していた。 ここオーストラリアは多文化主義を掲げている国家で

仕事のやる気は自分で出せ。 ~山場を乗り越えた男から染み出た魂のささやき~

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また一つ山場を乗り切った。今の職場歴も3年目に突入しているので、最近は流れが読みやすくて動きやすい。上の人らからの無茶苦茶な要求がなければもっとスムーズでキレイな仕事ができるのになっとボヤキつつも、ぼくの立場では(ってゆうかCEO以下はみんなそうだろうけど)上の言う事をちゃんと聞いてすんなり理解したうえで成果を上げることが要求されてるからね。 そこを頭に入れてるから今回の大変な一週間を乗り切ったんだと思う。今はすがすがしい気分でいっぱいなのだ。 次の山場がやってきても、今度はもう少し精度の高い仕事ができると思う。うん、自信がついたねこりゃ。 じゃあここまで頑張ったんだから、何かご褒美的なものが貰えるのかといったらそんなのはない訳で。そしたらやる気も出ないんじゃないかとゆう人もいたけど、やる気なんてのは誰かに出させてもらうものでもなく、ご褒美をもらえるからやる気を出すんじゃなく、自分の中で高めるものだからね。 ってゆう気持ちで仕事をしてると結構楽なもんなのだ。例えば上司がろくでもない奴だから自分はやる気が出ないとか、人のやる気の芽を摘むのが上手いボスがいて困るとかよくある話だけど、それも全部自分の心がけ次第なんだよな。自分のやる気を他人のせいにして文句を言ってる暇があったら、どうにかしてやる気を出しとけって思うね。 まぁ世の中そんな奴がいっぱいいるから、そうゆうのを見て自然と学べたんだけどね。あと恥ずかしながら過去の自分もそんな腐った奴だったし(笑) そう、過去の自分から学んだ働く姿勢は今の自分に大きく影響してるのだ。 ボスの指示には素早く行動に移す。働き始めは素直に言うことを聞いてたのに、慣れてくると口答えしたり自分の方が正しいんだと言わんばかりに勝手な事をしたり。。。。昔のぼくはそんな奴だったのだ(笑) うん、それは違うの。ボスのへんてこりんな指示にはできるだけ素早く行動に移して、もしそれがおかしなことだったらすぐに結果がおかしくなるからね。そしたらボスも大変な事になる前に次の手を打てるでしょ? やばいのはいつまでも言う事を聞かないで後回しにしちゃうこと。こんなハイスピードなビジネスの世界ではそうゆうのが命取りになって、取り返しのつかない事になりかねないからね。 それと繰り返すけど、嫌な顔は決して

やみつきの美味さ!タイおかあちゃんの作る老舗のタイ料理 ~ブンチュウタイ~

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ブロードビーチのブンチュウタイ とにかく熱々のうま~いタイ料理をお腹にぶっこむなら、ブロードビーチのブンチュウタイがおすすめだ。 カウンターの後ろにあるKitchenでは、タイおかあちゃん達が何年も変わらない味で美味しいシーフードラクサラーメンを作ってくれるのだ。 しかも出てくるのが早い!! こんな忙しいご時世に、注文してから20分経っても出てこないところじゃ、飯食ってる暇ないよねぇ。ってな人にもピッタリ。 せわしないのは何もビジネスマンばかりではない。 ここはムエタイファイター達がよく足を運ぶお店でもあるのだ。 トレーニング帰りにサクッと、休みの日に彼女を連れてのんびりとってな感じで使えるカジュアルなタイ料理屋さん。 たまには「おふくろの味」のような、心がこもった温かい料理で満たされたい時はぜひブンチュータイへ行こう!! ひとつだけ気を付けなきゃいけないのが、支払いは現金のみだとゆうこと。エフトポスやクレジットカードは使えないので、あらかじめ$20をポケットに突っ込んでからおくのを忘れずに~!

ぼくのボクシングジム通いが続く理由

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ぼくは週に2日ほど、ジムに通っている。 理由はサーフィンの為の筋力、体力アップと老化による衰えをストップさせるためだ。 そしてボクシングは若いころからの憧れだったので、バンテージを巻いてグローブを付けるところに喜びを感じている。 しかし家族を持ち、仕事もしている。そして海にも入らなきゃいけないし、なかなか忙しいのが現実だ。それに年齢を重ねるにつれて家でゴロゴロとお酒でも飲んでのんびりしているのが楽しくなってくるし、自分への言い訳も得意になってくる。 だからジムに通うのなんてそんなに簡単ではないと思う。 もしぼくが、近所にある普通のジムのメンバーだったら速攻で幽霊会員になってるだろうなと思う。 でもMatrix boxing gymだけは、なんとか続けることが出来ている。 それには3つの理由があるのだ。 手前の黒のシャツが始めて数か月頃のぼく。 グループトレーニング 時間割があって、違う内容のクラスが毎週決められた時間に行われている。プロからオリンピックレベルのボクサーまで指導している、オーストラリアのトレーナー資格を持つコーチ指導の下、参加している全員でトレーニングするので、みんなで背中をプッシュし合えるのだ。なんかだるいなぁとゆう日があっても、周りに合わせているうちに自然とダルさも消えていくのだ。 繰り返し教えてくれるボクシングの基本 このジムはただ単にメンバーに汗をかかせるだけではなく、全員がしっかりとした基本をマスターできるように何度も繰り返し、分かりやすく指導してくれる。それによってトレーニングを頭でも考えようとするので、いい刺激になる。リングの上での殴り合いはできなくても、スタイルの綺麗なボクサーになることができる。 グループだが個人主義 オーストラリアだからだと思うけど、グループに属してても個人主義なのだ。だからトレーニング以外のところでみんなに歩幅を合わせる必要がないのだ。 ぼくは社交的ではないので、いちいち新しい人間に挨拶をして愛想を振りまくのを好まないのだ。しかしここではそれでもトレーニングを楽しめる。クラスも時間通りに終わるし、コーチに「See ya」と言ってサラッとジムを後にすることが出来る。他人に合わせなくていいのが楽なところだ。

奥さん子供がいなくなった家の中で過ごすこの気持ち

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家の中に入ると、「あ、シーンとしてるな」って思うくらい何も物音がしない。最近はそんな家に帰ってきている。 家が静かでもやることは変わらないんだけどね。朝起きたら波チェックするし、お腹がすいたらご飯も食べるし、洗濯もする。 一秒たりとも静かにすることができないぼくの娘たちが、奥さんと共に日本へ行ってから4週間が経った。初日なんかは、背中に張り付いていた重りが無くなったかのように軽くなったように感じていたのだが、今では肩を通り抜ける風が冷たくてしょうがない。 あと一週間でこの自由が終わってしまうのかと思うと、正直ホッとしているのだ。やはり家族を持ってファミリーマンになったぼくには、一人で家にいるとゆうのがこんなに窮屈に思うとは思わなかった。静かなのにウルサイような、ちっとも落ち着かない気持ちで毎日過ごしている。 お皿が重なる音とか耳障りだし、流したトイレの水がずっと流れてるかのようにずっと聞こえてくる。しまいには自分の足音まで気になるから、試しにスキップしてみたらテーブルの脚に小指をぶつけてしまったし。 一人だから声には出さないんだけど、叫びたいくらい痛かった。 ある夜にテレビを観ていたら、テレビを見ている家族やフラットメイト同士が番組に向かって、「チャチャ」を入れているテレビ番組を観ていた。くだらない内容なんだが、それが面白かった。たぶん一人だから、人が何かを言っていること自体がおかしかったんだと思う。 最初はクスクス、ニヤニヤと静かに観ていたのだが、思わず笑い声が口からはみ出た時には自分でびっくりした。 さすがのぼくでもボッチの時に独り言を楽しんだりはしないので、なんか声を出すとゆうのが新鮮な気がした。 そのまま続けて笑ってみた、ちゃんと声を出してみた。なかなか楽しい空気が漂い始めてきたので、もっともっと大きな声を出してソファーから落ちて笑い転げてみた。 番組がCMに切り替わった瞬間、家の中はいつも通りのシーンとした空間に戻った。ぼくはなるべくそーっと、シャツの擦れ音すら立てない様にソファーに座った。本当にそーっと。 やっぱり、一人の時は静かにしてた方がいいのかもしれないとぼくは思った。ぼくの笑い声なんかで家の中の静けさを台無しにした気まずさったら、人に言えたもんじゃないからね。 アスリートの為

せめてVIPには喜んでもらいたいぼくらの仕事。~デザートプレート編~

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初めての仕事はいつだって緊張するし、プレッシャーがどっしりとやってくる。 今日はなんだかよく分からないが、大きな仕事を終わらせることができた。 会社がオーダーしてきた、デザートプレートとゆう名のチョコーレートがチョコチョコ乗ったファンシーなもの。 VIPに出すとゆう事で150皿用意しなければいけないとゆう、なかなか大きな仕事をやったのだ。 まぁ内容的には実は大したことないのだが、なんせぼくらはシェフであってパテシェじゃあないので、チョコレートを使ってなにかやってくれとゆうのはかなりの重労働なのだ。 だってぶっちゃけて言うと、温度とか気にしないでズカズカとチョコレートを溶かして無計画にやり始めちゃったもんね(笑) お陰でシェフジャケットは泥だらけ(チョコで)になるし、温めすぎたチョコを何度も捨てる羽目になったり、とにかく大変だった。 しかも失敗したチョコを捨てすぎて、最後の方はマジで足りなくなりそうだったのだ。 まぁなんとか頑張って終わらせることができたので、今こうして家路についてビールを飲みながらゆっくりとブログを書くことが出来ているのだ。申し訳ないが、もうチョコレートの仕事は断ろうと思ってます(笑) しかし先輩シェフのジェイソン君によると、一度こうやって仕事をやり遂げたなら、またぼくの元に同じような仕事がやって来るらしい。会社とはそんなもんらしい。あいつなら出来るだろう的な??? それはそれで喜ばしいことではないか。そう思っていると、「だから俺は本気を出さない様にしてるんだ」って言い出したジェイソン君。  そうだな、彼はそろそろ他の仕事を探した方が良さそうだな。。。 今回のVIPはどこのどなたか分からないのだが、クィーンズランド観光協会が招待した海外の旅行会社や(日本も含む)、その国の観光協会の偉いさんらをMantra groupのホテルに泊まってもらい、このゴールドコーストの観光シーンをアピールするってゆうものらしい。 またMantra groupのCEOのボビーはQLD観光協会のトップでもあるので、こうしたお仕事を作ってしまうんだろうな。 ぼくらはたまーーに、ちょっとめんどちぃお仕事もやらされてしまうのだ。 2018年にはCommonwealth game(コモンウェ

【サーフィン ゴールドコースト】ファイヤーワイヤーサーフボードの評判はいかに? ぼくがカランビンにあるオフィスに乗り込んだ件

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お!欠陥品かい!ケリースレータープロデュースの全世界で話題のサーフボード 上のタイトルをクリックで前回の話から入れます。 サーフボードにはスタンダード規格がないんだと? なんせ奥さんが留守の間に$1,000もはたいて、世界最高モデルとサーフショップの店員が謳う Firewire surfboard, Tomo×Slater model, OMNI を買ってしまったのだ。 それがなんかフィンの位置がずれてると分かれば、文句の一つでも言いたくなるよ。 ぼくはただの「クレーマー」ではないはずだ。 だから堂々と一人で、ファイヤーワイヤーのオフィスに乗り込んでいったのだ。 まず朝一番、このサーフボードを買ったショップから連絡を受けた。 電話の向こうでサーフボードマニアのボードセールスマン、「デスモンド」が事の成り行きを全て話したそうだったが、とにかくぼくはすぐに向かうと伝え電話を切った。 何となく予想していたが、「このサーフボードには何もおかしな所がない」とゆうのがファイヤーワイヤーの出した答えだった。 サーフボードのセールスに関しては右に出る者のいないデスも、これ以上どうしようもないといった様子。 でもぼくはまだ少し胸の中がモヤモヤしていた。 「それだったら自分で直接ファイアーワイヤーのオフィスで聞いてみたら?」 そう言ってくれたデスに、この件に携わってくれた事へのお礼を言ってぼくは速攻で向かった。 場所はカランビンクリーク。 以前通りかかった時からそこにオフィスがある事は知っていたので、カッカと燃え上がった頭の温度が冷めないうちにドアをノックしてやった。 オージーは最初から「おいこりゃ!!」ってな感じで攻め込むとたちまち相手にしてくれなくなるのは過去に経験済み(笑)なので、礼儀正しく笑顔で話すことを心掛けた。 心の中はモヤモヤしっぱなしだったけどね。 対応してくれたのはケイブルとゆう元プロサーファー。 今はここで、カスタマーサービスに当たっているとゆう事だ。 ぼくは一から丁寧に説明して、あのフィンがずれてることが分かる写真も見せた。 なぜそれでも、フィンは正しい位置にあるとゆう答え

【ゴールドコースト季節】気温25℃からいきなり5℃へ急落した朝の出来事。

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ベッドルームのブラインドは、いつも寝る前には下ろされているので部屋の中に朝日が入って来る事はないのだ。 目が覚めるとすぐに、歩いて1分!!のビーチに出て波チェックをする。とゆう日もあれば、起き上がらずにそのままベッドに深く潜り込み、寝落ちする寸前まで読んでいた本を読むためにKindleのスイッチを入れる。 このKindleはだいたいサイドテーブルに置いてるのだが、3日に1回くらいはベッドのどこかに隠れている。 それにしてもKindleは本当に便利な読書アイテムだと思う。 暗い所でも目を痛ませることなく本を読めるし、家のWifiに繋がっていればワンクリックでまた次の本を購入できる。しかも10秒ほどで端末に届くのだ。 日本からわざわざ最新の人気本を買ってきてもらう手間も省ける。 海外在住の人にはマストアイテムの一つでしょうな。 7時を過ぎたあたりで(起きて2時間も経ってた!!)そろそろサーフィンしなきゃと気がついた。 さてサーフィンをしてこその、ゴールドコーストサーフィンライフだからね。 外へ出てビックリしたよ。空気がチリッとして冷たかったのだ。 その気温なんと5℃。。。昨日までは夏の真っただ中のように暑かったのに、急に気温が下がってしまった。 冬になるといいこともある。 空気がとてもクリアになり、空の青、グラッシーな海、ビーチの真っ白い砂がとても色鮮やかになるのだ。 今日の波もやはり冬っぽくとても小さかったので、サーフィンは無しにしようかな。 だってT-シャツ、ハーフパンツ&はだしで出てきたぼくには寒すぎたから海に入る気がしなかったのだ。 上に住んでるベンがバルコニーでコーヒーを飲んでいた。 彼はバービーちゃんの彼氏役にピッタリなとてもイケメンな男で、それにお洒落さん。 もうすっかり冬を迎える準備ができているようで、暖かそうな格好をしていた。 ベンの彼女のジェスはスクールティーチャー。 そして彼女もとってもキレイでお洒落さん。 通勤していく所を見ていたのだが、真っ白い薄手のコートにブーツまで履いて良く似合っていた。 うん。とってもお洒落さん。 冬はお洒落がいっぱいできるからいいねってところなんだけど、二人とも気候に対する反応が良すぎ

ユニクロオープンしてからの、交通量増えてからの、ゴールドコーストの今。

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最近ゴールドコーストでは、あちこちでものすごい渋滞が起きるようになって来た。朝と夕方の通勤通学時間の幹線道路や、ブリスベンに繋がるハイウェイなんか全然動きやしない。 ぼくが来た2002年の人口から比べると、およそ17%も増加してるんだからしょうがないんだけどね。この先、渋滞はもっともっとひどくなるとぼくは予想している。 人口が増えたことで変わったのはもう一つある。それは日本人が目立たなくなって来た事だ。やはり来た頃に比べると、ここで暮らす日本人も増え、それと同様にインド人、中国人、韓国人等々アジア人がめちゃくちゃ増えた。 だからその辺を歩いてても珍しがられる事もなくなったし、「Fucking Jap」とか叫ばれなくなったし、生卵やビール瓶が飛んでくることもさっぱりなくなった。いよいよ人種差別的な行為は恥かしい事だと、オージー達が認識し始めてきたのだろう。よかったよかった。 ワーホリの頃のぼくらの遊び場だったPacific fair(そんなにすごかったわけじゃないんだけど、他に行く所がなかったのだ)がこの度、大変貌を遂げた。 そりゃあもうお金を使わずにはいられない魅力的なショッピングモールになったのだ。そこには在住日本人や日本をよく知っているオージー達待望の、「ユニクロ」もついにオープンした。 少し前から街のあちこちに広告が現れていたが、「From Tokyo」とゆうフレーズを見てなぜか感動した。そしてオープン当日にさっそく見に行ってみたが、それはもうあの「ユニクロ」だった。 店内にはアジア系もたくさんいたが、オージーたちも次々に商品を手に取ってみんな嬉しそうだった。ぼくもなんだか嬉しかったなぁ。特にユニクロファンではないのだが、店内が日本にあるショップと全く同じだったので、日本に帰って来た気分になってウルウルしちゃった(笑) そしてこの街もどんどん外国感が薄れてきたなぁとも思った。 ワーホリといえばみんな最初に持ってきた最低限の服を1年間(ぼくの時代はワーホリビザは1年間だったのだ)着倒してボロボロにして帰って行ってたのに、もう服なんか持ってこなくてもいつでも「ユニクロ」が買えるようになっちゃったもんなぁ。うん。時代がまた一つ変わった。 そしてもう一つ変わったのは、交

The Cat empireのライブに行ったぞ! 2016年 オーストラリアツアー@ The Tivoli

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    1年7か月ぶりにキャットのライブに行ってきた。 奥さんが一緒にいればもちろん二人で行くはずのライブなのだが、帰省中とゆう事で一人ぼっちで行ってきた。 場所はブリスベンのチボリシアター。なんでも古くて趣のあるハウスだとゆうことで期待が高まった。 なぜ1時間半も掛けてわざわざブリスベンまで行ったのかとゆうと、勢いで(ほろ酔い気分の時に)チケットを取ったからだ。その数日後に判明したゴールドコーストライブの事を知ってたらわざわざブリスまで行くまい。 慣れない土地に足を踏み入れるとゆうのは、ワクワクもするし落ち着かないったらありゃしない。 下調べが甘かったせいで駅から歩いて数分のはずなのに、見つけることが出来ずに迷子になりタクシーに乗る羽目になった。近い事は分かってたが、その前にもブリスベン手前で突然電車が20分ほど停車するとゆうプチアクシデントに見舞われ、予定よりも遅れていたからだ。 Door openから1時間も遅れてしまったが、会場はまだあたたまり始めた所といった感じだった。 オールドシアターとゆうことで内装もいい感じに凝ってるところも多く(全てとゆう訳ではないが)まずはビール片手にウロウロと散策してみた。 一階にはフロアが広がっており、2階に上がるとバルコニーみたいなところから見下ろせるようになっていた。 ワインにまで手を伸ばす頃には、前座のピースブラザーズがすっかり盛り上げていた。特に知らない二人組だったので最初は聴く気が無かったのだが、身体が自然に音に吸い込まれてリズムに乗っていた。 ついでゆうとPierce Brothersの演奏が終わった瞬間に、ぼくはCDを買いに走っていた。めちゃくちゃ気に入ったのだ。 そしてThe Cat empireが始まった。このよういちがダンスなんてあり得ないのは分かっているが、キャットの音楽はとにかく踊らされるのだ。リズムが良くて楽しくて、身体が自然と踊りだしてしまうのだ。 ぼくが好きな曲がいくつも演奏されてテンションマックスに!! 一人で行ったことに少々不安も感じていたのだが、周りのオージーとも一緒になって楽しみ、肩を組んだりハイタッチしたりして、とにかく盛り上がれたのが本当に良かった。 予定では隅っこで

天命を待つ。

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何事もガマンで乗り越えるのだ。 今現在、ガマンしている事が2つある。それは2週間近く前にクレームに出したまま、一向に返事が返ってこないサーフボードの件と、家のネット回線が遅くなってしまっていて、ブログがUP出来ない件である。 どちらも自分でどうこう出来る問題ではないのだが、こうゆう状況では必ず黙って耐えうる癖が小さい頃からついている。長男だからなのか、そうゆう家庭で育ったからなのか。 心の中では「どうにかさっさと解決してくれ」と強く願ってるのに、それを上手く表に出さないのだ。 自分から相手側へプッシュするとかがちょっと苦手なのだ。 なんか悪いなぁと思って気後れしちゃうってのが本当のところなんだけどね(笑) 何が正しいのかぼくには分からないが、こうして苦行(大げさだけどね)に耐えうる日々もまた、自分を見つめ直しそして心の強さを高めていくチャンスだとぼくは思うのだ。 毎日の積み重ねの結果は先に進んでみないと分からないものだ。すぐにどうこうと結果を急ぐよりも、出来るだけの事をちゃんとやっておいて、その先にやってくる自分の運命をしっかり受け止める。 あぁこうゆうのって「人事を尽くして天命を待つ」とゆう事なのだろうな。 やっぱりこうして自分の気持ちを文章に書いててもなんか自分で納得できる(笑) なにかに耐えながら毎日を過ごす人生の一コマがやっぱり好きなんだろうなぁ自分は。

ゴールドコーストもついにエンドレスサマー

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こんな暑い日は 28 が飲みたい!!って事で昨日ジム帰りに箱買いしてきた。 ボクシングジムに通い始めてからお酒を辞めた!!って言ってたのだが、数か月前からまた飲むようになった。そしたら今年の夏はさらに増して楽しかった。 しかし夏を名残惜しむのはまだちょっと早い、今年の東海岸オーストラリア。 例年に比べて10℃近く高い28℃を記録中なのだ。いつもだったらイースターが終わる頃には長袖を着ていた記憶があるが、今年はまだ裸で海にドボンできているのだ。 きっと地球温暖化の影響なんだろうけど、ここに住んでるぼくたちはそんな細かい事は気にしないで、毎日ハッピーならそれでいいのだ。 8か月の夏 夏って10月から始まるんだけど、今は5月に入ったから8か月目の夏を過ごしていることになる。ってここは常夏なのか?! 22歳の時、日本からオーストラリアを見ていたぼくは、ここは完全に常夏の国だと勝手に思い込んでいた。けどちゃんと寒い冬がある。気候はカレンダーに追いつこうとして、いきなり明日から冬になるのかな? いやいやきっとこのままずーっと夏が続くんだろうなぁってゆうのがぼくの願い。これぞエンドレスサマーゴールドコースト。地球もおかしくなってるのかもしれないけど、まぁしょうがないよな。 ビールが美味しく飲めるんだから、熱い夏がずーっと続いて欲しいなっと思う今日この頃である。

サーフボードリペアが繰り返されて波乗りへの影響が気になる件について。

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リスクある攻めのサーフィンでボードを壊してしまう 今年の夏は過去10年間で一番、水難事故が多かったとさっきのニュースでやっていた。 一方2016年に入ってからぼくがサーフボードを壊した回数が、これまでの14年間に渡るサーフィンライフの中でダントツで一番になってしまった。 生活の中で起こりうるハプニングは色々とあるが、ぼくにとってはボードが壊れるとゆうのが一番困るのだ。 ってサーファーはみんなそうだよな。 だってリペアに出さなきゃいけないし、出したらなかなか戻って来ないし、お金もかかる。それに大事なボードが傷物になってしまうとゆう悲しい結果になってしまうからだ。 ボードが壊れるのはなにも単なる事故だけではないのだ。 壊れる原因の中には自分の不注意もある。 例えば年明け早々に壊れたNick Mazと、買って3週間で思いっきりやってしまったTomo surfboardのEvo。共にバーレーのロックからのエントリーで水中に潜んでいる岩にぶつけてしまったのだ。 午後のうたた寝タイムにサーフィンしに行ったからね。そりゃあまぁフィンがもげるくらい、ガッツリいったさ。 他の件はまぁよくあるアクシデントなんだけど、不意に転んだ時やワイプアウトの時にボードが自分の体にぶつかってしまうとゆうやつ。 言葉だけだと大きなアクシデントでもないのだが、これも運命なのか、先のバーレーの件をのぞく他4回は全部、レールがぱっきりといってしまったのだ。 レールって一番大事だからね。なかなかショックよ。 「また壊したの???」と奥さんから言われてしまうだろうが、ぼくだって壊したくてサーフィンしてる訳じゃないんだ!!! 壊した瞬間は、今その波に乗ってしまった事を後悔するくらい気持ちが落ちて病んでしまうのだ。 ほんの5分位だけどね(笑) いつもの癖でこんな時でもよい方向に考えちゃうんだけど、今までとはライディングが変わってきて、もっとリスクのあるサーフィンタイルになって来てるんだと思う。それはそれでかっこいいことだし、それにタジもしょっちゅうボードをぶっ壊すって聞いた事あるから。じゃあサーファーとしては正しく生きてるって事よな。 成長の過程なんだよきっと。 しかしさっきも壊しちゃったボード。