【サーフィン ゴールドコースト】ファイヤーワイヤーサーフボードの評判はいかに? ぼくがカランビンにあるオフィスに乗り込んだ件




お!欠陥品かい!ケリースレータープロデュースの全世界で話題のサーフボード

上のタイトルをクリックで前回の話から入れます。



サーフボードにはスタンダード規格がないんだと?





なんせ奥さんが留守の間に$1,000もはたいて、世界最高モデルとサーフショップの店員が謳うFirewire surfboard, Tomo×Slater model, OMNIを買ってしまったのだ。

それがなんかフィンの位置がずれてると分かれば、文句の一つでも言いたくなるよ。

ぼくはただの「クレーマー」ではないはずだ。

だから堂々と一人で、ファイヤーワイヤーのオフィスに乗り込んでいったのだ。










まず朝一番、このサーフボードを買ったショップから連絡を受けた。

電話の向こうでサーフボードマニアのボードセールスマン、「デスモンド」が事の成り行きを全て話したそうだったが、とにかくぼくはすぐに向かうと伝え電話を切った。



何となく予想していたが、「このサーフボードには何もおかしな所がない」とゆうのがファイヤーワイヤーの出した答えだった。

サーフボードのセールスに関しては右に出る者のいないデスも、これ以上どうしようもないといった様子。


でもぼくはまだ少し胸の中がモヤモヤしていた。



「それだったら自分で直接ファイアーワイヤーのオフィスで聞いてみたら?」

そう言ってくれたデスに、この件に携わってくれた事へのお礼を言ってぼくは速攻で向かった。












場所はカランビンクリーク。

以前通りかかった時からそこにオフィスがある事は知っていたので、カッカと燃え上がった頭の温度が冷めないうちにドアをノックしてやった。


オージーは最初から「おいこりゃ!!」ってな感じで攻め込むとたちまち相手にしてくれなくなるのは過去に経験済み(笑)なので、礼儀正しく笑顔で話すことを心掛けた。

心の中はモヤモヤしっぱなしだったけどね。









対応してくれたのはケイブルとゆう元プロサーファー。

今はここで、カスタマーサービスに当たっているとゆう事だ。


ぼくは一から丁寧に説明して、あのフィンがずれてることが分かる写真も見せた。




なぜそれでも、フィンは正しい位置にあるとゆう答えをファイアーワイヤーは出してきたのか、それを教えて欲しいとぼくは言った。



ケイブルは定規やら何やらを持ってきて計り始めた。

しかしぼくの友人である、Rocket ace surfbordのシェーンルークとは全然違うやり方だったんだけど。



彼は彼のやり方で、そのフィンセッティングが正しいのか、あれこれと確かめていた。

だけどやはり合っているように思えると言ってきた。










ぼくがまたあの写真を見せて「じゃあこれはどう説明してくれるの?」と食い下がっていると、違う男が裏から出てきた。

ネイソンと名乗る長身の彼は、ファイヤーワイヤーのボードデザイナーをやっているとゆう。


ケイブル曰く、「ゴッドオブサーフボード」なんだそうだ。


どうでもいけど、アメリカン英語なネイソンと話しているのはすごく心地よかった。

だってぼくは、あの巻き舌で抑揚のしっかりついた話し方が好きだからね。

オージー英語は今でも、「変な話し方」って思っている(笑)













そのネイソンの対応もすごく良かった。

もしかしたら、こんな日本人がアポなしでノコノコやってきてしつこく食い下がるのを
蹴散らすために裏から出てきたのかと思ったら、まるで小学校の先生かのごとく物腰柔らかくて、何を質問しても丁寧に答えてくれた。



そしてネイソンもまた、彼のやり方でぼくがもちこんだボードのあれこれを図っていた。


彼が出した答えは、「このボードを作ったTomoはまた独特な世界観がある。そしてみんなそれぞれ違った計り方があって何が正解とかはないんだよ。でも実際このボードはずれている。でもよく計ってみるとずれているのはフィンカップのちょうど周辺であり、フィン自体はずれてないんだ。」とゆう事だった。


まぁぼくの英語力では、ここまでしか突っ込めなかった。


新品のボードと取り換えてもらうこともできたかもしれないが、それよりもぼくの質問に対してどんどん答えてくれるネイソンに好感を持ち、そして忙しい彼が奥へと戻って行ったあと、2時間弱もケイブルはぼくの相手をしてくれた。










フィンの事、レールの事、ネブハイマンの事、そして他のボードの事まで彼はすごく情熱的に、そしてピュアにサーフィンについて、どんどん話してくれた。

たくさん話し過ぎて何が何だか思い出せないが、また彼も、「毎日が勉強で知りたいことがたくさんあるんだ。」と言っていた。



あのオフィスのドアをノックする前から、ぼくは奮い立っていた。

とにかくその気持ちが言葉になって外へ飛び出すたびに、ケイブルはしっかり受け止めてくれた。

ぼくは楽しかった。





最後に帰る前になってぼくは、ケイブルにこう言ってやった。


「どうせこんな日本人が一人で来ても、まともに相手にされないと思ってたし、それだったらこのボードはさっさと売り飛ばして、二度とファイアーワイヤーなんか乗らないでおこうって思ってたんだ。でも君と話していると、ぼくももっともっと色んなボードに乗ってサーフィンの事を知っていきたいし、これからもファイヤーワイヤーのボードに乗ってもいいかなって思い直したよ。」



そしたらケイブルはホッとした表情で、嬉しそうに笑ってくれた。

その時気が付いたのだが、彼のおでこにはちょっぴり汗が浮かんでいた。











サーフボード業界には、世界で定められたような規格(スタンダード)がないので、
そのシェーパーによってサイズの計り方から、フィンの位置まで違ったものになるものらしい。


シェーンルークの元に戻ってその話をすると、「そんなのいい訳だよ」と言っていたが、
それもそうかもしれないとぼくは思う。


でもシェーンルークもまた、他の誰かとは違うやり方で素敵なボードを削ることができるシェーパーなのだ。
 

ネイソンによると、例えばあのネブハイマンが5'11の長さでボードを削っても、ネイソンがメジャーを取ると5'11"1/2になるそうだ。

やはり、人それぞれ違ったやり方があるらしい。



とりあえずぼくはスッキリした。

世界のファイヤーワイヤーのカスタマーサービスは悪くないよ。

あそこにはサーフボードに貧欲なケイブルって奴がいるから、会いに行ってみると面白いよ。



今ぼくがみんなに言いたいのは、そんなところです。


事の成り行きを見守っててくれた皆さま、ありがとうございました。







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