殴られて喜ぶ変な奴。







ボクシングジムでの事。

ぼくが通ってるゴールドコーストの名門ボクシングジムMatrix boxing gymのNovice class(見習いファイタークラス)にはいつもたくさんの血の気の多い若者で賑わっている。

プロファイターを目指す者から、サーファー、地元のラグビープレーヤーや悪そうな奴まで様々だ。

そのみんなの共通点は「殴り合うの大好き」なのだと思う。
 

ある日のトレーニングの時。

コンタクト有りのパートナーワークで組んだ相手はぼくよりも背が高く、10キロは重いだろうと思われるザックとゆう男。

彼はこのジムに入ってきてそんなに経ってないが、もうすでになかなかのアグレッシブなボクシングをする奴だ。

いつもペンキのついた半ズボンを履いて来てるところを見ると、現場系の仕事をしてるのだと思う。

一日現場仕事をして、その後ジムに来るなんてなんてよっぽど力が有り余ってるんだろうなと感心する。

だいたいこの街で生活してて仕事が終わったら、普通ならそのままパブに行ってビールで一日終了するのが一般的なオージーなのに。

それをしないでジムに来るなんてよっぽど好きなんだろうな。


さてそんな彼とパートナーを組んだトレーニング。

その日はジャブのみのスパーリングだった。

ラウンドごとにクリスコーチから指示が入り、それに合わせて動きを変えていく。

例えば片方が好きなだけ打ち続けて、もう一方が両手を下げて避けるのみとか、左だけで打ち合うとかいった練習メニューであった。

相手は自分より背が高くリーチがはるかに長いので、ぼくは完全に不利だったが、相手は初心者のようなもの。

血の気があってパワフルだが、大振りなパンチはこっちからするとちょっと余裕な相手。

まぁ練習なのでたまに食らってあげながらも最近の自分のテーマである「蝶のように舞い、キョウチョウの様に逃げ回る」とゆう作戦に出た。

だって食らったら痛いから逃げるしかないでしょ(笑)

だが相手は違った。ぼくのジャブがまともに当たると「おぉいいぞその調子で来い!」って感じで嬉しそうに言って来る。

でもこっちは「あ、ゴメン!まともに入りすぎたね!」って言ってしまうんだ。

するとザックは「これがいいんだよ!もっともっと打たれたいんだ。ボクシングだ〜これが。」ってな感じで喜ぶ。

それじゃあまぁと遠慮なく打つんだけど、その分相手もテンションが上がってバンバン当ててこようとするの。重たいやつを。

(こうなるのが嫌だからこっちもまともに当てないようにしてるのに)

打たれれば打たれるほど喜ぶザック。

ぼくも痛いのが顔面に当たるのが我慢ならず、さすがに少し黙らせようとたまに横っ腹を叩いてやると、ちょっとテンションが下がっちゃってるのが分かる。

あぁこれは嫌なのねと思いながら、相手があまりにも思いっきり打ってきたらすかさずボディーでテンション下げるとゆうのを繰り返しつつ、ぼくは基本的にはチョウチョウになりきってた(笑)

ボクシングが楽しいのは分かるけど、打たれて笑ったり喜んだりしてるやつは気持ち悪いし怖いよなぁやっぱ。

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