オーストラリアのシェフ。みんなはサティフィケートを持っているがぼくは持ってない。
無資格者に出世の道ないのか。
ぼくは現在、Mantra Legends Hotel でCommis chef(コミシェフはアプレンティスの上)として働いている。
洋食経験の全くなかったぼくを、一か八かで雇ってくれたヘッドシェフには心から感謝している。やっとオーストラリア社会に入れたぼくはめちゃくちゃ嬉しかった。
しかしそこには大きな足かせが待っていた。オーストラリアのシェフなら誰でも持っているCommercial cookery certificate(コマーシャルクッカリーサティフィケート)をぼくは持っていないことだった。
この資格は専門学校の調理師専門コースを2年間やって、その後2年間のApprentice ship(アプレンティスシップ)つまり見習いをやって取得することができる。
そしたら晴れてQualified chef(クオリファイシェフ、有資格調理師)として働くことができるのだ。
どこで働くにも絶対必要とゆうわけではないけど、ホテルで働くときは持ってないと基本的には雇われないらしい。まぁぼくはラッキーボーイなので日本の調理師免許を見せるだけで入れたのだ。
最初、ほかのシェフから
「お前は学校で何を勉強したんだ!こんなことも知らないのか?」とよく言われた。
資格の重要さを知らなかったぼくは学校に行ってないし、コマーシャルクッカリーを持ってないことを言うとめっちゃ驚かれた。
そして事あるごとにそれをネタにされて、
「お前みたいにクッカリーの資格を持ってない奴はここを出たらどこも働くところがないんだからな」と言われ、めんどくさい仕事を押し付けられまくってた。
そしてぼくもコマーシャルクッカリーサティフィケートを持ってないことで、なんか劣等感のようなものを感じるようになってきたし、将来ほかのレストランやホテルで働きたくても雇ってもらえないかもとゆう不安に悩まされた。
周りの日本人シェフに聞いても、ほとんどの人たちがジャパレスから永住権を取ってもらった人たちばっかりで、TAFEに通ってCommercial Cookery Certificateを取った人がいない。そしてそんな資格を持ってない人たちも、ローカルのレストランで働いている。
しかし、、、まじめに生きていくうえで何か足かせがあるのは嫌だなと思う。
この先安定したサーフィンライフを送るためには、仕事に就けない苦労をするわけにはいかない。
どうしたら今からでも取れるのかずっと調べていたけど、どれも初めから専門学校のTAFEに通わなきゃいけないとゆうことだった。
しかしまじめに生きていると幸運はやってくる。会社からのオファーで、会社のサポートでクッカリーの資格を取らないかとゆうことだった。感謝感謝である。
こんなチャンスは滅多にない、とゆうかもう二度とやってこないかもしれない。
だって半年前にヘッドシェフがこの手の話を嫌がったからだ。
先輩シェフのジェイソン君のコネで入ってきたショーンが
「これからCommercial cookery certificateを取りたいんだけど」と言い出した時に、ヘッドシェフが
「俺は素人を雇った覚えはない!お前はちゃんと韓国で調理師の勉強をしてきたんだろう!」と一蹴したのを覚えてる。