Doma cafe 〜ノースニューサウスウェールズの笑顔溢れる日本人達〜

 


日本人がやってるDoma cafe


こんな山奥でも日本人が商売やってるんだ。ってゆうのが最初の印象だった。

とっても空気が美味しく空が近くに見えて、何にもないところなのに繁盛しているカフェ。



その名も「Doma cafe」週末になるとローカルアーティストによる生演奏が行われていて、そこでSushiや日本と西洋のテイストがミックスされたサラダや天ぷらを味わいながら、午後のゆっくりとした時間を過ごす人たちで賑わっている。



日本の昔の家にあった玄関先みたいに、近所の人が気軽に入って来れるところなのだろう。




ゴールドコーストにも日本人が経営している飲食店はたくさんあるが、どこも同じようなメニューで代わり映えがしない。

なので友人から「バイロンの山奥にスシを出してるカフェがあるから行ってみない?」って言われてもなかなか行く気がしなかった。





しかしその友人が何度も進めてくるので一度は行ってみようと思い、今回行ってみることにした。

一応シェフをやっているぼくが気になってたDoma cafeのメニューを見ると、すしや天ぷら、照り焼きなど、オーストラリアの日本食レストランでは定番のものが入っていた。




しかしそれだけではなく、レンティルやトマトチャツネといった日本の食卓にはあまり馴染みのないものまであった。




Doma cafeはByronbayの中心から車で20分位のFederalとゆう場所にある。

ゴールドコーストからはパシフィックハイウェイを使って、1時間ちょいの距離だ。

Federalは小さな町とゆうか、農場や牧場が多くて他は何もなく、道を間違えない限りたまたま行き着くことはないかもしれない場所だ。




このFederalはわずか700人程の小さな町で、アーティスト、ミュージシャン、ライターやファーマーそれにスモールビジネスオーナーたちが拠点を置いている静かなところだ。




Doma cafeがあるFederalのメインストリートは、わずか300mほどしかなくて、そこには郵便局と酒屋を兼ねた日用雑貨屋さん(オーストラリアではジェネラルストアーと呼ぶ)、催し事をするホール、テニスコートそれにこのDoma cafe以外は何もないのだ。




ぼくらが到着した時はちょうど12時のランチタイムだった。

ドマカフェの店内の席はテーブルが二つと、日本式の小上がりが一部屋それにパラソルを立てたガーデン席が8つほどあって、ほとんどローカルのお客さんで埋め尽くされていた。




中に入ると古い木造がそのまま大切に使われている味のある空間が広がり、なんだか見たこともないけど、遠い昔のオーストラリアの匂いが優しく漂っていた。

たくさんいる日本人スタッフは忙しそうに働いていたけど、みんな幸せそうな笑顔で出迎えてくれて、遠いところまでドライブした疲れを一瞬で癒してくれた。





停電?!日常茶飯事?!


実はぼくらがこのお店に到着してすぐに停電してしまうとゆうハプニングが起きた。

電気や冷蔵庫、エアコンや外で演奏しているミュージシャンのスピーカーやマイクまで使えなくなってしまったのだ。




商売をやってる最中で電気が止まるなんてとんでもないことだと思うのが普通だが、誰一人慌てることなく、スタッフは出来るだけの料理を提供して、お客さんも誰も文句を言ったりする人がいなくて、1時間半続いた停電中も続々とやってきて、忙しさが途切れることがなかった。




停電なんて街に住んでいれば考えられないし、1時間も続けば何も出来なくなるので大変だ。

そこではまるで、右から吹いていた風が左にスウィングしたかのように、自然と人々に受け入れられていた。




オーダーしてから1時間半でやってきた(笑)料理は最高に美味しかった。

おっきなエビ天が乗ったサラダと、ハルミチーズが乗ったサラダにはそれぞれバジルペストやトマトチャツネがかかっていて、とても懐かしい味と、オーストラリアではポピュラーなテイストが合わさってめちゃくちゃ美味しかった。

 



材料はほとんど週末にやっているマーケットで地元農家が育てたものを仕入れているらしく、新鮮さと地元の愛がたっぷり入った、とてもシンプルで贅沢なものばかりだった。


 



こうゆう料理を出してるDoma cafeだからこんなに繁盛していて、スタッフもみんな幸せそうなんだなと思った。

観光地のど真ん中にあるホテルで働いているぼくには、日頃の疲れを癒してくれた空間であったし、人を喜ばす料理の原点に触れた気がして、とても幸せな気分になれた。

大きな木の下でコーヒーを飲みながら、小鳥や虫の鳴き声で時計の針が進むのよりもはるかにゆっくりとした時間が過ごせたのが、家に戻ってきた今、とても恋しく感じてしまう。