新入りはその日からボスだった







日本にいた時から数年前までぼくが働いてきた職場は、オーナー直結型の小さな飲食店ばかりである。

少なからずも年功序列とゆうものがあり、そこで長く働いている人は後から入って来た人よりも偉いとゆう環境でこれまでやってきた。

これは日本の文化の一つである「先輩と後輩」とゆうものによるものだと思う。


現在ぼくはオーストラリア企業で働いており、日本とは全く違う仕事環境に日々驚いたり戸惑ったりもしている。

今のホテルに入ってから初めて本格的な休暇を取り、しばらく休ませて頂いていたのだが、久し振りに職場に戻った日の事である。

いつもの仲良くしているワークメイト達が温かく出迎えてくれて、休暇中にあった楽しい事などを話していた。

休みでボケた頭をゆっくりと以前のペースに取り戻していこうとしていたその時、何か違う空気を感じた。


そこには新入りのシェフがいたのである。

これまでの経験からすると「ぼくが先輩になるのだから、新入りが先に挨拶をするのが普通」とゆうのが頭にあったが今回は少し違った。


彼はシェフ ディ パーティーとゆうポジションでぼくよりも上のシェフだったのだ。

彼の仕事は一つのチームやセクションの責任者である。

ぼくが彼に対して先輩面が出来ないどころか(まぁ元々このオーストラリア社会で先輩後輩はないのだが)

挨拶を無事に済ますとイキナリな指示がバンバン飛んでくる。

どこにでもある事だと思うが矛盾をそのまま放っておいて、何となくやり過ごしているイケない習慣などがあるが、そんなことにもドンドン攻めてきて改善を求めてくる。


仕事の進め方について「このやり方ってちょっと変やな。何で?」と聞かれても
「ここにはずっと前からやってるやり方があるんだからこんなもんなんだよ」との答えたい所だがそうはいかない。

面倒な事でもしっかりと説明しなければならないのだ。



そして彼の権限の上で改善される点は即改善されるとゆう事態になる。

「なんだあいつは新人のくせに」とゆう訳にはいかない。



新入りは謙虚に振る舞うのが美とされると日本で学んできたぼくは、入社してすぐにボスのように振る舞う彼の態度に大変驚いたが、オーストラリアではこうであるべきなのだ。

ぼくもいずれはここを離れて違う所で働く事になるが、新入りとしての振る舞いよりも、その与えられたポジションに見合った態度を示せるようになっていかなければと彼を見て学んだ日であった。

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