【サメの問題】ミックファニングとタジバロウの体験からサメの脅威とどう向き合っていくか







「あの映像はしばらく忘れられないかもしれないな」


日本や遠く離れたイタリアでも報道され、ここオーストラリアでは特集を組むほどに賑わしたミックのシャークアタック。

ジェイベイオープンを見ている最中に起きたハプニングをライブでちょうど観てしまった次の朝、ぼくの中では少しビビってたけどすぐ海に入った。




いつもサーフィンしてる家の前なのに何故か不安でドキドキして、なんか落ち着かなかった。

そんなんだったら最初から入らない方がいいんじゃないのかとか言うけど、このまま海から背を向ければ恐怖心が増していくような気がして、勇気を出してみた。





そしてまたその次の日はバーレーでもサーフィンした。

風がちょっと入ってたけど、そこそこな波で楽しめた。

入る前にテレビクルーがいてサーフボード抱えている人たちにインタビューしていたのを発見。

「ミックのシャークアタックはもう見た?ここら辺でもシャークを見たことがある?」

そんな質問にみんな結構ぶっきらぼうに答えてた。

「いや、別にこの辺では見たことないけどね。」






シャークは余裕じゃなくなった



ぼくもあのライブ映像を見てからシャークに対しての恐怖心が増したのは事実だけど、その次の日にはしっかりと波乗りしたので自分の中では「もう全然余裕っしょ!」とゆう気持ちになっていた。



しかし自分がどんな気持ちであれ海に入ってシャークに遭遇しない保証などどこにもないのだ。

サーフィンは自然の中で行うスポーツであり、相手は凶暴な生き物なのだ。

やっぱり舐めてかかったり、自分は大丈夫なのだろうとゆう楽観的な気持ちではいつかやられてしまうんじゃないかと思うようになった。



ミックが怯えて、ジュリアンが泣いた映像はネット上でも繰り返し流れているので見た人も多いと思う。

ぼくらが飯を食う回数よりも波に乗ってるトッププロでも、シャークに遭遇すれば普通に恐怖を感じてしまうもんなんだと変な感心をしてしまった。






タジも感じたシャークの恐怖



ミックのシーンを見て遠い昔の記憶が蘇ってきたとゆうタジバロウは、2003年に同じ場所でシャークに遭遇している。

「グレイトホワイトがうねりの中から自分の方に向かって真っすぐ泳いできたとき、岩に張り付けられたように動けなくなったよ。」

「あの後しばらくは本当にJ-Bayが恐怖の場所として心に残り続けたからね。」

「次の年がまさにその気持ちの頂点だった。」

彼はあの時、自分と水中カメラマンしか見ていなかったので誰も信じてくれず、「そんなのクジラかなんかだろ?いいから海に戻れよ」と言われてショックを受けていたという。

その後ジェイベイでサーフするのが怖くてその気持ちが消えるまで何年もかかったなんて、まさかあのタジでもそうなっちゃうんだと驚いた。

海と一体になりたい



ぼくの周りのオージーと話していても、

「やっぱり朝と夕方の河口付近やストラディーでサーフするときは気を付けようって意識しているけど、まぁ自分は大丈夫でしょ。それに海に入ってるのは俺たちなんだからシャークがやってくることが悪いことじゃないからね」という人が多い。



ぼくも不安はあるもののシャークの脅威とちゃんと向き合い、海との波長を合わせるように心穏やかに過ごしていれば、もし何が起きてもそれを受け入れる心ができるんじゃないかなと思っている。



波が良ければ、風でグチャグチャな時もあるし、イルカと波に乗れる日もあれば、シャーキーな日もある。

それもみんな自然だからぼくらもその一部になれるように、そうなれればいいな。




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