母国の人には冷たいスタッフ!?






ぼくはサーファーズパラダイス中心地のホテルで働いている。

そこは観光地のど真ん中だけあって、様々な地域からお客さんがやってくるのだ。

それに合わせるようにホテルで働くスタッフも、多国籍に溢れていて日本で働いていると考えられないような事がよく起きている。



ここではもちろんみんな英語を使うんだけど、それぞれ色んなバックグラウンドがあり、幅広く理解を示せることや、英語力に加えたコミュニケーション能力も必要になってくる。





ぼくは典型的な日本人なのかな。

コミュニケーションを取る上で、これぐらい言わなくても伝わってるかな、だいたい分かってくれるかなぁっと、遠慮がちな態度でいることがよくあるんだけど、全く伝わっておらず損することが多い。


まぁそんな小さな?悩みを抱えつつも、ちゃんと日本人としての誇りを持って働いているのだ。





もちろん他の国の人たちも同じだ。

「自分は○○国から来た。誇り高き戦士だ」

ってくらいのプライドをみんな持っているのだ。




特にキッチンの中では、自分たちの国の食べ物自慢になったりするとめちゃくちゃ熱くなる。

やはり自分の国が一番だと思ってるので、終わりなき議論が繰り広げられることもよくあるのだ。


まぁこうやってインターナショナルなメンバーの中で働くとゆうのは、世界を広く見ているような気がしてすごく楽しい。






現在はぼくの他に、もう一人日本人が働いていてちょっと心強くなってきた。


その人がいないときや、それまでにも時々あったのが日本語のヘルプだ。

英語が話せない日本からのお客さんが困っている時などに、ぼくが通訳として表に出ていくこともたまにある。


基本的にわざわざ人前に出るのは好きじゃないんだけど、誰かが助けを必要としてる時、それが同郷の人間なら是非とも役に立ちたいと思うのが人情であろう。

そうゆう時は二つ返事でOKしている。



また、朝食や夕食のバッフェには日本人がよく来るので、見つけたらちゃんと日本語であいさつをするように心掛けている。

それが日本人であるぼくの役目だと思っているのだ。





ところがぼくのこういった振る舞いには同調しないスタッフもいて、ちょっとショックを受けたことがあった。



まずはコリアンシェフのジェイソン。

彼は韓国人客が来ると表に出ようとしないし、万が一出ることがあっても韓国語を話そうとしないのだ。

話しかけられても絶対に英語でしか対応しないらしい。



ぼくらホテルスタッフはみんな名札を付けているから、自分の国の人から見ればすぐに分かるようになっている。

しかしまぁジェイソンは英語名なので、韓国人客も気づかないそうだ。


「あいつらは一度要求に応えると次から次へと言って来るからダメだ。ここには韓国人シェフはいないと言ってくれ」

といつも言うのだが、それを聞くとなんかちょっと悲しい気分になるのはぼくだけではないはずだ。






次に、インド人シェフのムービン。


ある夜に一人のゲストが、シェフに会いたいとキッチンの前までやってきた。

普通こうゆうときは上のポジションが対応するのだが、その時は忙しかったのでぼくが話を聞くことになった。

待っていたのはインド人のオジサン。

なんでもトマトソースを少しだけ貰えないかとゆうことだった。



そんなのはお安い御用だ。

我がホテルの宿泊客だとゆうのも確認済みだったので問題なし。



しかしホテルのシステム上、ちゃんと責任者の許可を取らなきゃいけないのでインド人シェフのムービンに尋ねてみた。



するとまぁなんてことでしょう。


「あいつは昨日も来てたんだ!ここにはタダでやるフードは無いって言ってやってくれ」

と怒り気味で言われたので、ぼくはかなりアプセットした。

同じインド人だし自分で言いに行った方が早いよと、促してもそこは完全に拒否。


同じインド人がいると分かると、とことん甘えてくるから嫌だそうだ。


しょうがないからまたぼくが対応して、トマトソースぐらいポンっとあげちゃったんだけどね(笑)

だってそんなのホテルには腐るほどあるし、そんな小さな要求だったらレセプションで言えば聞いてくれるレベルだからね。




その場に居合わせていた日本人スタッフとも、

「同じ国の人間にあんなに冷たく出来ないよなぁ」

なんて当たり前の感覚を確認し合った(笑)




みんなそれぞれお国の事情はあるんだろうが、ぼくは自国の誇りを持って堂々と働き、同郷の人間くらいはいつでも助けれる心構えでいた方がいいと思うんだけどなぁ。

それがぼくたち外国人がここで働いている、意味の一つでもあるんだと思うけどなぁ。

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