【オーストラリアで働く】突然の解雇は仕事中だった。
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足跡残さず綺麗にした |
社会とのつながりを切られた瞬間
悲しい話だが事実である。
今の今まで真面目に働いていたのだが、こんなことになってしまった。
ランチタイムが過ぎた頃、ミーティングだといってヘッドシェフに呼ばれてHR(ヒューマンリソース、人事課)に行ったら、それは解雇宣告を受ける時間だったのだ。
この日は朝から働いており、シフトは夕方まで入っていた。
途中までの仕事もあったはずなのだが、この瞬間に「クビ」となってしまったので、最後までやり遂げることはできなかった。
それとその場ですぐに帰宅(とゆうかホテルから出ていかなければならない)とゆう状況だったので、持ち場近くにいた数人のワークメイトだけにしか、あいさつができなかった。
これで最後になった、今までありがとう
とだけ言ってキッチンから立ち去った。
何も知らない他のシェフたちはみんなはすごくびっくりしていて、戸惑いながらも優しい言葉をかけていたのだが、それ以上に顔面蒼白で、今にも涙がこぼれそうなほど動揺していた張本人のニックは、「とにかく今までありがとう」とだけしか言えてなかった。
この日はぼくと同じキッチンベンチで仕事をしていた男、ぼくが仲良くしていたニックが、突然の解雇宣告を受けて姿を消していったのだった。
このことが起きるのは薄々耳にしていたが、実際に目の当たりにするとすごくショックだったし、これもオーストラリアあるあるなのかなとか思ったりして、まぁぼくはとにかく、現実を受け入れるのが精いっぱいだったのだ。
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いつもニコニコしていたニック |
ぼくとニックはよく一緒に働いていた
ニックは11月ごろに入ってきたんだったと思う、だから働いていた期間は半年弱になるのかな。
うちの会社には試用期間とゆうのがあって、これが180日間となっているのだ。
この試用期間中は、どちらからでも一方的に雇用契約を解除できるようになっている。
つまり気に入らなければ、前もって伝えなくてもその場で辞めれるし、会社側もすぐに辞めさせることができる。
ニックはこの制度を利用されて、解雇されちゃったとゆう訳なのだ。
結構いいやつでみんなから好かれてたんだけどさ。
ただちょっと、仕事の能力が会社の求めてる基準に達してなかったとゆうだけ。
ぼくは彼と、半年近くも一緒に働いてたわけだからさ、もちろんめちゃくちゃ仲良くやってたし、お互いの足りない部分を助け合いながらうまくやって来てたんだけどね。
まぁこうゆうことはよくあることなんで、今さらどうのこうのもアレなんだけど、彼の明日からの生活などを思うと心苦しいのは、ぼくも同じように移民としてこの国で一生懸命サバイバルしている立場だからだ。
まさかこれが原因でホームレスにはならないだろうとは思ってるけど、ニックの酒とギャンブルの癖の悪さを知ってるぼくは、心配で心配で仕方がないんだよね。
家賃は収入の43%
ここで彼が貰っていた給料を明かす訳にはいかないんだけど、彼が払ってる家賃は給料の43%もあって、かなり厳しい生活を送っていたことは確かなんだ。
要領のいい奴だったらフラットメイトを入れて家賃は楽にできるんだけど、まぁニックはこうゆう感じの奴だから、あまりマメに動こうとはしてなかったんだよね。
まさかこんなことになるくらいだったら、無理やりでもフラットメイトを入れさせておくべきだったよ。
ゴールドコーストの生活費ってほんとに高いんだ。
とくに家賃の高さってのは、こういった不測の事態にかなり厳しい状況になってしまう。
独身で身寄りなし
ニックは独身の一人もんなんだ。
彼女もいないからさ、こうゆう時にサポートしてくれる人がいないんだ。
たぶんこれからきついだろうなって、おせっかいな心配をしてしまっているよ。
再就職の当てがないまま
次の仕事が決まっていれば、たとえ突然解雇されても、「ファッキュー!」とでも言ってやれるのだが(笑)。
次に働くところが決まってないまま職を失ったのであれば、不安は半端ないと思う。
それに面接などに行ったとしても気持ちが落ちていたら、即採用につながるようなポジティブな言葉が出なかったり、やっぱダークなオーラを見破られちゃうもんな。
解雇されたとゆう事実が知られたら、まぁ普通のところは採用してくれないんだよ。
ショックだろうけど、無理やりでも気持ちを切り替えて、次のチャンスをつかみにいかなきゃならないんだけど、まぁニックは相当落ちてるだろうな。
ぼくの思い
オーストラリアって、労働者が有利になるような労働法がある。
だからそんな簡単に解雇されたりしないってことで、オージーはみんなダラダラと働いてるんだよ。
なんてことを思っていたのは、ぼくが現地企業で働き始める6年以上も前のことである。
つまり現実はかなりシビアだ。
これまでにぼくは、解雇されていく人たちをたっぷりとみてきた。
「気軽にやろうぜ」な気質のオージー社会だが、実際は本当にシビアだ。
ぼくはホテルで働いてるので、「人生安泰だね」なんて言われることもある。
が、まさかそんなことがある訳ない。
マネージャーだろうがなんだろうが、切られるときは即ポイなのだ。
ぬるま湯につかってる暇なんかないんだよね。
まぁたぶんニックはすぐに新しい仕事が決まるだろうし、そう願っている。
今の今まで、目の前で仕事してた奴が突然解雇されるって信じられる?
その時ばかりはぼくも、明日は我が身と思ってしまった。
「処刑台の前で呼ばれるのを待っている」そんな気分だったよ。
まぁこれがオーストラリアでの現実の一部である。
【過去の退職経験談1】
【ボスと合わないからだった】Fish Labを辞めたそうゆう訳。
https://www.spirit-kooks.com/2017/02/fishlab-woyameta-souyuuwake.html
サーフィンブログ Spirit Kooks 2019
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今読み返しても心が痛いほどの退職経験、心と気が病んでしまってたんだよね。
あんまり人から嫌われることがないんだけど、あの人とは全然合わなかったんだよね。
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