【読書レビュー】 8フィートの週末 片岡義男


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サーファー必読小説



もう何十年も前の小説なのだが、全世代のサーファーに一度は読んでもらいたいサーフィン小説、片岡義男著「8フィートの週末」である。

タイトルだけで惹かれたならば、その人は相当波乗り好きでデカ波にワクワクするのだろう。

ぼくもそんなサーファーの1人である。

この小説は、波乗りの合間のリラックスしたい時に手に取るといい。

片岡義男が描く透明感のある空気感と場面描写、人物描写に重ねた言葉の多くがとても簡潔なところにきっと、心が気持ちよくなるんじゃないかと思う。








著者 片岡義男



例えばWikipediaなどを見ればすぐにわかるプロフィールは、ここには記しません。戦後の日本文学として、極めてめずらしい突然変異。日本語で書かれた小説として英語との緊張関係を忍ばせた論理的な文法構造。男と女ではなく、彼と彼女の小説。オートバイや拳銃などマシーンの言葉。北米大陸の自然、特に荒野の大気をいっぱいに孕んだ乾燥。日本の湿気がその作品に表れるのは、雨が降るときだけかもしれません。著書8フィートの週末より抜粋







本の内容



3年振りに再会する博昭と夏子が、南の島で過ごす3日間での恋愛物語。

波乗り、セックス、静かにささやき合う愛の言葉が、古き良き時代を思い来させてくれる。

これからの二人の関係はどう続いていくのか。

週末にやってくる8フィートの波に博昭は乗るのか。

南の島に流れる二人の時間の、こそばゆい心地よさが魅力的。
















波乗りそのものは、自己中心的だね。同じ波は二度とないのだけど、その二度とない波を、自分だけで、自分ひとりのために使うのだから。著書8フィートの週末より抜粋


突然会いに来た恋人?の夏子に語る波乗りへの想い。サーファーらしい言葉少なめでスタイリッシュな語り口。

海と共に生きるサーファー男子がみんな抱える思いが、この言葉に凝縮されている。











まとめ



果たしてこの南の島は存在するのだろうか。

読みながらぼくは予想を立ててみようとしたのだが、文中に出てくる石垣とゆう単語があまりにもたくさん出てくるため、石垣島をイメージしながら読み進めたのだった。

時間の流れがものすごくゆっくりで、3日分の出来事を1週間かけて語っているかのような感覚にはまり込んでいくこの小説は、やっぱりぼくの知っている石垣島のアイランドサーフシーンといくつも重なってくるのだ。









【サーファー的読書】

30年以上前の小説だが、今ならまだ手に入る。
ぼくも購入したキンドル版なら270円で読めるよ。










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この映画はレジェンドサーファーの川井幹雄さんが70年代に製作した伝説の映画『ストーンブレイク』。

4月に発売されたばかりのこのリメイク版は『ストーンブレイクドリームス』という名で新たにリリースされた。

ついにぼくも観ました。ぼくもミッキーさんたちのように素敵に年齢を重ねていき、いつまでも波乗りを楽しんでいきたいなって思わされたサーフムービー。

かなりおススメです!!





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