【1969年レノックスヘッド】The Innermost Limits of Pure Fun
The Innermost Limits Of Pure Fun - Surf DVD Reissued 1968 Film by George Greenough
- 登場するサーファー
George Greenough、Chris Brock、Ted Spencer、Robert Conneely、Danny Hazard、Russel Hughes、Gary Keys、Terry Keys、Bob McTavish、Dickie Nelson、David Treloar、Greg Weaver
サーフィン史上初のチューブ撮影
サーフィンムービーのおすすめの一つに必ず挙がるのが、ジョージーグリノー監督のThe Innermost Limits of Pure Funだ。
1960年代後半、それまで主流だったロングボードからショートボードの時代に変わった時に撮影されたもの。
サーフィンといえば、波に真っすぐ乗ることが当たり前だとされていたものから、ラディカルでどのような方向へも動く現在へ繋がるサーフィンへと変えていったのだ。
舞台はオーストラリア、アメリカとされているが、ほとんどがレノックスヘッドと少しだけバーレーヘッズとアンゴーリ(解説はされてないが、どれもぼくのお気に入りポイントなので見てすぐに分かった)。
大きなカメラを背中に背負って(Gopro撮影のルーツ??)でジョージグリノーたちが、チューブライドの水中撮影を最初にやったストーリーは、現在でもローカルレジェンドたちの間でしばしば話題に上がる。
映像でみる1969年のレノックスヘッドには、家が一つも建ってなくて薄茶色の原っぱがあるだけ。そして波はパーフェクトなのにジョージやクリスブロック達以外は誰も入っていないとゆう羨ましい環境。
バーレーヘッズにおいては、まだ野外のスイミングプールが存在していたのが映像で確認できた。現在ではレストランや、室内スイミングスクールがある場所だ。
ヘッドランドの地形も今よりは大きく開いていて、もっとロングウォールになっていたように見えたかな。
リーシュコードが誕生する前なのか。
ワイプアウトをしてしまえば泳いで取りに行かなければならない中で、それでも彼らのサーフィンのラインは大きくて、ボトムからフェイスを切り裂いてリップまで使った動きは何よりもカッコいいと思った。
ワイプアウトをしてしまえば泳いで取りに行かなければならない中で、それでも彼らのサーフィンのラインは大きくて、ボトムからフェイスを切り裂いてリップまで使った動きは何よりもカッコいいと思った。
レノックスヘッドのインサイドは完全に岩だらけ
ボードが流されれば、たちまちクラッシュしてしまうのは簡単に想像できることなんだけど、ジョージグリノーらのボードも何度もそんな運命をたどったのかもしれない。
丘の上でみんなでボードを叩き割って、燃やして真っ黒な煙を上げているシーンがあるが、そこでもフィンはちゃんともぎ取っている。
マグロの尾ひれからインスパイアされたとされるこのフィンこそが、 ジョージグリノートゥルーアームズフィン として現在でも大人気のフィンなのだ。
この映画の最大の見どころは、The Coming of The Dawn
ニーボード(スプーン!!)で、レノックスヘッドのチューブの中から撮影したもの。
これまでにたくさんのチューブライドの映像を見てきたが、これは全く別の角度からのチューブの中を描いている。大自然のパワーが見える、感じるそんな映像だ。
今では水中のサーフィン映像なんていつでも誰でも簡単に撮れるようになっているが(実際にぼくもGoproで撮っている)、1969年にこの映像を撮ったジョージグリノーはすごい偉業を成し遂げたと思う。
そしてそれを見せられた人たちはどう思ったのだろう、なんて言葉にしたんだろう。
そしてそれを見せられた人たちはどう思ったのだろう、なんて言葉にしたんだろう。
The Innermost Limits of Pure Funはただのルーツ映像ではない。おすすめ度はかなり高めである。
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