【ゴールドコーストで働く】永住権があっても仕事がない。洗車場のアルバイトがもらえなかった経験談
キャリアアップを狙っての転職に失敗したある日
最近の仕事での話。
一緒に働いてたワークメイトたちが、みんなキャリアアップに成功してたのになんで自分はダメだったんだろうと落ち込んでいた。
ある日仕事に向かう途中、信号待ちで見かけた洗車場。
ここゴールドコーストではあちらこちらによくあるタイプの、手洗いしてくれるCar washやさんだ。
だいたい40㌦くらい払えば、車の中も外もキレイにしてくれるところで、天気のいい日や週末はいつも混雑している。
ここの洗車場で働いてるのは、ワーホリや学生といったいわゆるバックパッカーの人たちばかり。
永住権取ってすぐの仕事
実はこのぼくも、数年前にこの洗車場で働こうとしてたことがあったんだよね。
結果的にはぼくの働きが認められず、雇われなかったんだけどね(笑)
履歴書50枚以上配った後だった
あの時のぼくは永住権を取得して1年経ってから、10年間働いてたすし屋を辞めた。
ずっと日本人環境だったから外に飛び出したくて、(オーストラリアに来てるにもかかわらずぼくは日本にいたのだ)思い切って現地企業での就職活動に挑んでいた。
その時に出していた履歴書は余裕で50枚を超えていたのだが、どこからも面接の電話がかかってこなかった。
すし屋を辞める日にちを決めていて、周りの友人たちからもひそひそと心配され始めていた。
「この人ここを辞めてどうするんだろう?家族もいるのに大丈夫なのか?」
直接言われたことも何度かあった。
本当は不安だったんだけど、悔しいから隠していたんだよね。
「うん大丈夫。仕事は決まっているから」
そうやって言っていたんだけど、でも本当は仕事なんて決まっていなかった。
あと2週間後には無収入になるってのが確定していたのだ。
その時うちには1歳数ヵ月だった娘がいた。
家族を養わなければならない状況がプレッシャーになり、めちゃくちゃ不安で、どうしたらいいのか分からなかった。
「収入がなくなったらやばい、日銭でも稼がなきゃ生きていけない」ってことで飛び込んだのが、洗車場のアルバイトだったのだ。
たしか時給18㌦くらいだったのだが、「とりあえずトライアルしてみるか?」で、やらせてもらうことになったのだが。
ダメだった。💧
もともと車が好きじゃないし、洗剤で手が荒れるし、立ったりしゃがんだりを繰り返したおかげで最初の30分で腰が痛くなった。
だからネガティブな気持ちだったんだよな。
それに実をゆうとプライドが邪魔して、猛烈に働けなかったんだよね。
「永住権を取ったら優雅に暮らせるはずなのに、なんでこんなところで働かなければならないんだ」ってね(笑)
まぁ今思えば勘違いも甚だしいよね。
永住権を持ってようがただのワーホリだろうが、なんにもできない奴が仕事をもらえるなんて、このゴールドコーストにはないんだから。
「一生懸命がんばるんで一から教えてください!」
これが通用するのは日本だけ。
オーストラリアだったら、TAFEなどの専門学校で勉強して来いっていわれるのが普通だ。
その時のぼくは、料理の技術も寿司を作ることしかできなかったし、英語力もかなりヤバかった。
だから自信がなくてビビってて、履歴書なんか真っ白だったし、面接の電話すらかかってこなくて自信を無くしていた。
洗車場のバイトは見事に採用されず。
焦って掛け合ってみたのだが、冷たくあしらわれて終わった。
たった時給18㌦の仕事すらもらえなかったのだ。
当時、銀行口座にはお金がなかった。
永住権の為に使い果たした貯金がとっくに底をついていたんだよね。
本当にヤバい時だったなって今振り返っても思う。
よくも生き延びてきたよなって、つくづく思うよ。
転職はお預け
今回転職がうまくいかなかった。
今の時点で、ぼくのオーストラリアでの職歴は6年(10年間のすし屋を省いて)なので、オージーの20代半ばの若者と同じくらいだ。
もしそいつらと職の取り合いになったら、まずは英語の時点で不利になる。
オージーから仕事を取ろうと思えば、もっと頑張らなきゃダメなんだよね。
そして、「なんで他の奴らはキャリアアップできたのに、ぼくのところに来るオファーはことごとく年棒が低いんだよ。なめんなよ!」って言っていた自分はあほだなって思った。
だってあの洗車場の時のことを思い出せば、今こうしてホテルで働けてることは有難く思うべきなんだよね。
さらには苦しい過去を乗り越えた自分を誇りに思うこと。
そして仕事をくれている職場と、仲良くしてくれているワークメイトたちに感謝の気持ちを持つこと。
あの過去のことを思えば、今はめちゃくちゃ恵まれているんだよね。
素直にそう思わなきゃってね。
キャリアアップはしばらくお預け。
ついでゆうと、転職騒動の最中に今の職場で一つ上に昇進(プロモートってやつ)させてくれたんだから、本当に感謝して働くべきなんだと思った。
自分はオージーとは違うんだから、スタートしたのも遅ければ、英語でのバリアもかなりある。
それでもこうして仕事が貰えてることに心から感謝。
これが最近ふと思ったことである。
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